Mellerio

トロフィー

「ムスクテール・カップ」

メレリオは、1981年から、テニス4大大会の一つ、全仏オープンのために、有名な優勝トロフィー「ムスクテール・カップ」を含むトロフィーのデザイン・制作を手掛けています。

金銀細工師の手によって、単純な銀箔が芸術作品に変わります。

  • まず、銀箔を切り、高級木材でできたマンドレルの上に何層にも重ね、デザイン画と同じ形になるまでトロフィーのシルエットを作り上げていきます。
  • 白鳥の形をした取っ手とブドウの葉模様のフリーズの部分は、鋳造職人が溶けた金属を型に流し込んで作ります。
  • 彫金師が、のみを使ってモチーフをさらに細かく彫り込んでいきます。
  • 金銀細工師は、トロフィーの各構成要素を細かくチェックした後、全体を組み立てます。
  • 最終段階で、ようやく研磨職人がトロフィーにポリッシュ仕上げを施して艶を出します。
  • そして最後に、エングレーバーがその年の優勝者の名前を台座に彫り込んで、その名を永久にとどめるのです。

 重さ約14キロのこのトロフィーの制作には、100時間あまりの作業を必要とします。

「バロンドール」

メレリオは、パリのアトリエで、1956年からスポーツ界でも最も権威ある賞の一つ、FIFAバロンドール賞の トロフィーを制作しています。

その製造工程は初回の制作から全く変わっていません。 トロフィーの制作は納品の6か月前に始まり、100時間あまりをかけて仕上げられます。 金銀細工師は、真鍮製の2つの半球体を溶接した後、黄鉄鉱の台座にはめ込めるようにボールに開口部を設けます。 次に、彫金師が、「セメント」と呼ばれる材料でボールを満たします。これは、あらかじめ記した跡に沿って金属部分に打出し細工を施し、ボールの縫い目を出せるようにするためです。 サッカーボールを構成する32面の全く同じパネルを一つひとつ再現するため、きわめて高度な技巧と正確さが求められます。
この工程は約15時間続きます。 次に、ボールは研磨職人からエングレーバーの手に渡され、手作業で「FIFA Ballon d’Or」のロゴと年号が彫り込まれます。 その後ゴールドメッキ浴中に浸漬され、再び金銀細工師のところに戻り、黄鉄鉱の台座に取り付けられて、ようやくトロフィーの完成です。

完成したトロフィーの重さは約10キロ。トロフィーと一緒に、最終候補選手3人の名前を記した3枚のプレートがあらかじめ用意されます。スイス・チューリッヒにある国際サッカー連盟本部で行われる授賞式で、受賞者が発表されると、その勝者の名を記したプレートだけが台座に固定されるのです。